昔は外で虫を獲ったり釣りに行ったり公園で遊ぶわんぱくな少年だった。
だったのだけど、大きくなってからは基本的に引きこもり体質で、以後は家でゆっくり過ごす時間を取れないと破滅してしまう人間になってしまった。
そればかりしているわけではないけど、基本的には家でコーヒーや紅茶を淹れて甘いものを食べている時間が好きで、そういう時間が取れないとダメで終わってしまうというのが幾度のトライアンドエラーを繰り返してようやくわかってきた。
ただそういう時間だけが取れれば他は何でもいいかというとそうではなくて、何度もここの日記に書いているけれど僕はキレイ好きなので家が散らかっているのもダメ。生活をメンテする時間も取れないと破滅してしまう。
部屋の掃除もできていて洗濯物も干せて(畳めて)いて風呂も掃除できていて食器も洗えていて……その上でコーヒーを淹れたりできていないといけなくてハードルが高い。
だから人生の時間の多くをおうちの時間に注ぎ込んでいる。たぶん他人の何倍もの時間をおうちの時間へ費やしていると思う。
でもおうちの時間を多く取る自分に納得感があるかというとなんだか微妙で、周囲の人が旅行やレジャーやエンターテイメントにでかけたり、バイクや車に乗ったりしているのを見ると正直うらやましい。だけど僕はおうちのことで忙しいのでそれらをやる時間は残されていない。時間は1日24時間しかなく、なにかを諦めるしかない。
おうちの時間に投資してもすべてが内に向いていて世界は広がらないというのはわかっているのだけど、ではおうちの時間を捨てて外に向いた時間の使い方をすれば僕は幸せなのだろうかと考えると、どうにも首を縦に振れる自信がない。おうちの時間を取れないことを考えるだけでストレスで頭がおかしくなりそうになるのに、ムリヤリそっち側に傾けたところでその先に幸せはあるのだろうか。
欲求に従って自然に最適化された結果、おうちの時間に投資する今の自分がいるはずなのにどうしてこんなに納得感を抱けないのだろうか。欲求と行動と感情が矛盾している。もう何年もずっと生活にモヤモヤしている。
納得感のある生活がしたい。
