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ロッカー型コーヒー自販機『 root C 』思いの外よかった

別にroot Cからお金もらってるわけじゃないんだけど、使ってみたら思いの外よかったので感想を書く。

スマホで注文してコーヒーをテイクアウトするやつ

公式HPはこれ。ぶっちゃけ公式のイラストとか動画見るほうが理解早いと思う。

rootc.cafe

www.youtube.com

root Cはつまるところロッカー型コーヒー自動販売機。

  1. アプリでコーヒー選んで受け取り時間決めて注文
  2. 時刻通りに注文した自販機設置場所行って受け取る

という、どシンプルなサービス。

「ちゃんとおいしいコーヒーをテクノロジー駆使して無人販売するんや」という野望を感じる。

コロナ禍でテイクアウトのサービス増えたし、事前注文して指定時間に受け取る生活はごく当たり前になった気がする。実際この2年でこうした体験をした人は非常に多い気がしている。

感想

なんで使ったか

以前から都内で実証実験やってるのは知人から聞いて存在は知っていた。だけどその頃は自分の行動圏内じゃなかったから『面白そうなのやってるんだなぁ、どんくらいちゃんとうまいんかな』くらいにしか思ってなかった。

先日、出かけたらたまたまroot Cが置いてあるのを見つけて『えっアプリで注文する例のコーヒー販売機ここあるやん』となって、その場でアプリDLして飲んでみた次第。

アプリ使いはじめやすい方だと思った

この手の「アプリでXXするサービス」は使い始めるまでの会員登録が面倒だったりするけど、AppleIDのログインがあったのでシュッと使い始められてよかった。あとFacebookログインと一般的なメアドパスワードで新規登録する方法が2021年時点ではあった。

Googleログインがなかった気がするのでAndroidユーザーは面倒かもしれないなとは思った。

レコメンド機能

アプリDLしたら root C MATCH™ という診断機能があって、「普段コーヒー飲むか」とか「どんな味が好きか」とかをポチポチ答えると口に合うかもしれないコーヒーをレコメンドしてくれる。

自分はエチオピア アリーシャをレコメンドされた。

レコメンドされたらそのまま「このコーヒーを注文する」的なボタンがあって、何も考えず注文へつながるスムーズな導線になっててうまいなと思った。

注文

単品購入だと1杯450円。

味を知らない状態ではじめて使うときは自販機と考えると「微妙に高いな……」と思ってしまう価格かもしれない。

コンビニコーヒーが100~150円でコーヒーショップでちゃんとしたものを買う場合、店にもよるけど650~850円くらいが都内の相場なので中間の価格。

ただ、今だけかもしれないけど初回ログインとroot C MATCH™で診断したら注文前に即時で合計350ポイントもらえて100円で飲めた。異常にお得。

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注文画面とバッジ。注文画面はあとで撮ったもの。

受け取り時間は10分単位で指定できて、受取可能時間は指定時刻から10分間しかないという結構シビアなシステムだった。家の近くにないと普段遣いする場合にはちょっと慌ただしい受け取りになるかもなと想像した。できたてを提供したいというのもあると思うけど、それ以上に前の受け取りが詰まると次の客の分がオーバーフローしてしまうシステムだと思うから致し方ないんだろうなとは思った。

ちなみに自分はその場で待ってたけど注文後6分くらいで出来上がってスマホに通知が来た。

受け取り

出来上がったら注文画面の「受け取る」というボタンが活性化された。押すとロッカーの番号が表示されていて、「ロッカーを開ける」ボタンを押すと自分の番号の扉が開くという流れ。

コーヒーを取り出して、扉を閉めて、自販機の左側が台とカップのフタやストローやミルク類の置き場になっているので、そこでフタを閉めるだけ。簡単だった。

カップはエンボス加工でセブンイレブンカップに似ている気がした。セブン同様に持つためのカップのスリーブはなかったので夏場は持つとちょっと熱そうな気がした。

コーヒーの味

肝心のお味。注文前に他の豆も見てみたけど、ラインナップから自分の口に合いそうなのはレコメンド通りにエチオピア アリーシャっぽかったのでこれにした。

結論からいうと、自販機でこの味をこの値段で出せるのは感動的で、いい意味で想像以上だった。ヘタなサードウェーブ系のコーヒーショップでドリップ飲むよりも全然おいしかった。普通におすすめしたくなるクオリティで、家の近くにあったら「自分で家で淹れるのやめてroot C普段遣いするかも……」と思った。それくらいおいしかった。

もう少し具体的にいうと、浅煎りのエチオピアというのもあるけどかなりクリアな飲み口で、雑味が本当になかった。機械的な味というと聞こえは悪いかもしれないけど理論的な狙った味の抽出レシピを機械が正確に出していると言える。人間がドリップしてここまでクリアに仕上げるのはかなり難しいと思う。

おいしいコーヒーショップと同等のクオリティのコーヒーを450円で飲めると考えると、最初に思ってた自販機の価格基準なんてすっ飛んでしまって、むしろ安いしコスパ最高だと思いなおした。

設置場所

ステーション(販売機)設置場所はまだ都内の駅や施設の数カ所にしかないみたいなので、たまたま近くに来たときとかに使うケースの人が大半だと思う。自分ももっと家の近所に設置されないと普段遣いはできない。

HPとかアプリ上にステーション一覧はあるので都内うろつく人はどこにあるか調べてみるといいかもしれない。

サブスクプラン

  • 杯数無制限で7,980円
  • 一月8杯まで1,980円

の2プランがあるらしい。1日に何杯も飲む人は無制限はすっごいお得な気がする。一方で一月8杯までのプランはどういうユースケース想定なんだろうか。ユーザー層がぱっと思い浮かばない。

もしもっと自分の家の近くにステーションできたら、自分の生活にピッタリ合うプランがないので20-25杯くらいのプランがあると嬉しい気はする。

クーポンコード

よくある招待コードがあって、これ使うと200円引きになるらしい。

PR0QV2G6G

初回登録のバッジポイントと合わせるとたぶん初回無料で飲める気がするので、「アプリで注文する自動販売のコーヒー?450円?気になるけど、う〜ん??」という人はためしに使ってみるといいかもしれない。


余談

技術的にはハードの設計がかなり大変そうだし、製造コストもすごそう。

ネットワーク側のインフラが落ちたりリアルなインフラ(水道・電気・物流)が落ちたときの障害対応も大変そう。

メンテナンス人員の不足や機械の故障が起こったとき、異常に注文が来て捌けなくなったときなどの異常系のパターンも膨大で、運営はかなり大変そうだ……と思いつつも、こうしたクオリティとテクノロジーと利便性を妥協しない取り組みは応援したくなるし、利用者としても楽しい。

東京の街には飽きてきたけど、一方でこういったサービスをいち早く体験できるのはいいところだよなと思う。

今度またステーションの近くに来たら違う豆でリピート利用したい。