いろんなコーヒーショップでいろんな豆を試してきて、中深煎りはコロンビア、浅煎りはケニアが自分の口に合うということがわかってきた。
厳密にはゲイシャも好きなんだけど、高級品だからとても普段使いとして容易には飲めない。
深めの豆が飲みたい気分になって切らしていたから、いつも深めの豆を買っている近所の写真屋へ行ったのだけど、営業自粛でやっていなかった。
仕方がないのでちょっと歩いて別のお店に行ったら営業時間短縮で行った時にはもう閉店時間を過ぎていた。さらにもう1件も同じく閉店していた。
諦めて帰ってきたら、近所のたまに買うけど自分の中であまり優先度は高くないカフェが開けていたのできょうはここで買うかと思って入った。
この店のケニアは結構深めなのは以前買ったことがあるから知っていて、ケニアは浅煎り派な自分はこの店では買わないようにしている。この店のコロンビアは以前買ったけど微妙だった経験があり、もっと美味しいコロンビアが別の店で買えることを知っているので気が引けてしまった。コロンビアの次にグァテマラが好きなのだけど、グァテマラは品切れということでなにを買えばいいのかわからなくなってしまった。
浅煎りの豆どれですか?と店員さんに聞いたら「ブラジルがウチは浅入りです」とのことだった。ブラジルは浅煎りで飲んだことがなかったから、チャレンジと思ってブラジルを買った。
帰路の途中で『深い豆が欲しくてぶらぶらしていたのに結局いま手にしているのは浅煎り……』と気づいてしまいどうしてこうなったと思いながら帰った。
帰ってさっそく淹れてみたけど、浅煎りにしては酸味も香りも大人しくてどちらかというとマイルドな舌触りでぼんやりしていた。浅煎りケニアのキツすぎない酸味と鼻を抜けるフルーティな強い香りが好きな僕としてはなんとも劣るなぁと思ってしまった。チャレンジ失敗という感じ。
やっぱり浅煎りはケニアがいい。
ところで100gで買ったので残り7杯はぼんやりブラジルを飲む生活が続くことが確定している。なんとか楽しんで飲み切りたい。
食べ物を残すな捨てるなと厳しく育てられたので、いくらぼんやりしている豆でも捨てるという選択を僕は取ることができない。