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ストレングスファインダーやった

ストレングスファインダーという診断ツールがあって、半年くらい前にそれをやった。

ストレングスファインダーなに

自分の強みを知るための診断ツールで、雑に言うと自分の弱点を克服するより長所を知って伸ばしましょうというやつ(強みを知ることで弱点も知り弱点への対策へもつながる)。そのための長所診断ツールとでも言えるだろうか。どちらかと言えば社会人向けの仕事に活かすための診断だけど人生全般についての診断でもある。アメリカのギャラップ社というところが提供している。

結構有名な診断テストらしくてやっている人を結構見かけるし、会社が施策として全社員に診断受けてもらってそれを活かそうと取り組んでいる企業もいくらか見受けられる(なんとなくIT系に多い気がする)。

診断テストを受けるには

ストレングスファインダーの本を買うとオンラインでCliftonStrengthsという診断テストを受けられるコードが付いてきて、そのコードを使ってオンラインで診断テストを受けられる。テストは質問に対して制限時間内にチェックボックスを選んでいくようなやつで、しっかり集中しないとダメで時間がかかるタイプ。

本は2000円くらいでAmazonとか書店で買えて、今はストレングスファインダー2.0というやつ。古本買っても診断コード使われてたら意味がないので必ず新品を買う必要がある。

電子書籍Kindleとかにはないけど公式サイトでUS$19.99で買える(テスト付き電子書籍というやつ)。公式サイトで買った書籍はePub形式でDLできて、「英語版のみの提供」とストアに書かれているし実際にDLするときもそういう注意書きがあるけど、いざ実際にDLすると中身は普通にストレングスファインダー2.0の日本語訳版だった(なんなのか?)

ストレングスファインダーでは強みの資質が34に分けられていて、US$19.99のやつはそのうちの5つの資質を教えてくれる。US$89.00のフルパックのほうを買うと34の資質全部も見れるようになるらしい。とりあえず自分は5つのみ知ればいいやということでUS$19.99のやつをやった。

診断結果

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収集心が1番目なのは意外だった。TOP5にある気はしていたけれど。いわゆるコレクター的な、なにか物を異常に集めるという傾向は自分はないけど、いわゆる知識とか情報とかを知りたがる傾向は確かにという感じ。学習欲という資質がストレングスファインダーにはあるのだけど、それが自分のTOP5になかったのは意外だった。ただよくよく考えてみれば自分が学ぼうとするときは「知りたい」という感情が先行しているし目的も知るために学んでいる気がする。決して学びたいわけではなく、知りたいのだ。知ることと学ぶことは密接しているから結局の場合は学ぶことになるのだけどアプローチが異なる、みたいなはなしかもしれない。学習すること自体から安堵感を得たり全能感を得たり満足感を得たりするといったことがそういえば自分にはない。

タイミング

ストレングスファインダーの結果をみて「自分のこと当たってる〜」とか「なるほどそうだったのか〜」とワイワイすること自体はいいのだけど、本質はそこじゃなくてちゃんと自分の強みを知って活かしていく必要がある。今後の自分の戦略を立てていかないといけないので強みを活かしてどうしていくかを考える余裕が必要。なので、心や生活がいっぱいいっぱいのときにするのはよくなかったなと思った。自分はその部分の余裕がないにもかかわらず診断やってしまったので正直時期が悪かったと思っている(これ書いている今も余裕はないのだけど)。

診断を終えると自分の強みそれぞれの詳細や活かし方の指針などが書かれたpdfが発行されるのだけど、読んで正直なところ「そうだねぇ…」という感想になった。というのも自分の長所や資質の傾向は過去の経験や思考などから重々把握していて、活かせる場面がどういうときかをわかってはいるからだった。ただ次の行動の一手がわからないままずっと悩んでいる。ストレングスファインダーの診断結果が「全然自分と合ってない」となる人もいるだろうけど、自分の場合はTOP5は100%ではないものの的を得ていた。だからなんというか…ただ目の前にタスクが可視化されて足されただけみたいな気持ちになってしまった。これは別にストレングスファインダーの批判ではなくて、余裕のない自分がタイミング悪いことに気づかず診断受けたのが悪いというはなしになる。

強みの需要

強みにも需要はある気がしている。その時代によって活躍する人間の種類が異なるように、強みを形成しているのも人間なので、時代に左右されるものはあると思う。

僕は自分の持っている強みや資質は補助輪的な性質のものだと思っていて、たしかに必要な場面はあるのだろうけど需要は高くなく求められる場面は多くないと思っている。家の中に生活する上で必要だけどあまり使われない用具ってあるけどそれに近しい気がする。もしくはあれば便利だけどなくてもなんとかなるみたいな道具。競争社会においてそういうものはわずかな需要の取り合いになるし、資本主義社会において需要が少ないことは価値がないことになりニアリーイコールお金にならないということになってしまう。補助輪を付けていると早く走れないという比喩表現が皮肉にも合ってしまうのだけど、スピードが求められる場面では一切の強みを発揮できないのでそういう場面に向いていないことがわかる。しかしどちらかと言えば社会自体がスピードを優先するしそういうスピード感を求められる。逆に言えばスピード感があるものは需要が高く求められるのでお金になる。

自分の強みは活かしたいし伸ばしたいが需要が見当たらなく具体的な行動の一手もよくわからないままでいる。ストレングスファインダーを受けることでなにか打開につながったならよかったのだけど、自分の場合はなんだか把握している問題をそのまま提示されただけになってしまった。まあそもそも本質的にはそういう問題解決のための本や診断ツールではないからそれを求めるのは違うと言えるかもしれない。自分の期待値が高すぎたときの残念感のそれに近いかもしれない。

活かしていきたい

引き続き伸ばすべき部分が明瞭になったことはポジティブに捉えるべきだし、ストレングスファインダーの本には「この資質の人とはこう働くといいですよ」とか「この資質を持っているひととタッグを組みましょう」とかが書いてあるので活かしていけそうな部分も多かった。自分があまり持っていないタイプの資質を持った人がどういった傾向を持っているのかとかも本に書かれているので学びがあった。

ストレングスファインダーよかった

なんだか批判めいたような内容になってしまった気もするのだけど、ストレングスファインダー総体的にはやってよかったと思っている。何度も書くけど自分は診断テスト受けるタイミングが悪かった。診断テストから自分の資質を知って強みを活かすためにどうしていくかを練る余裕が今あるとか、練るべきステージにいま自分がいると感じているなら受けるのをお勧めしたい。

ストレングスファインダーは別に受けたからといってすぐ自分がスキルアップするわけでも年収がすぐ上がるわけでもモテるようになるわけでもない…万能ツールでもエナジードリンクでも人生の銀の弾丸でもなくて、指針と気づきを与えてくれるだけのツールなので、ちゃんと自分が強みを活かすためにどうしていくか考えて行動していく必要がある。元気があって周囲ともっといい感じにやりたいような気持ちや上を向く余裕が少しあるときにやるのがいいと思う。