最新作でもなんでもないけどなぜかずっとスマホに入っているゲームについて書く。
Spaceteamというチーム協力型のスマホゲームがある(タブレットも対応)。チーム協力型ゲームなのでマルチプレイヤーでのプレイが必須。
2012年のインディーゲームなので5年前のものでスマホゲーの世界にしてはかなり古い。
ゲームは、減りゆく制限時間に追われながらチームプレイで指示をこなして宇宙船の航行を続けるというゲーム内容となっている。ジャンルとしてはパーティーゲーム。
複数人でアプリを起動するとマッチングが行われ待合室に放り込まれる。参加者全員がUI上のボタンを押し続けると宇宙船に乗り込んでゲームがスタートする。マッチングは同一Wi-Fi接続・Bluetooth・マッチングサーバーのどれかでできる。
ゲームスタートすると宇宙船の操縦パネル(コントロールパネル)をイメージしたUIが表示される。画面上半分に操作指示とタイマーゲージが表示されており、ゲージが0になるまでに指示された操作を行う必要がある。操作指示は例えば「気圧バルブを解放しろ!」とか「スターバルブを5にしろ!」などである。
タイマーゲージは開始即メンバー全員で同時に減っていく。処理順番はないため冷静かつ計画的に1個ずつ指示をこなすチームプレイ力が試される。操作指示を実行できないままタイマーゲージが0になるとダメージを食らうようになっており、一定数ダメージを食らい続けるとゲームオーバーとなる。
ゲーム性
課される操作指示は必ずしも自分の画面上にあるわけではなく参加プレーヤーの誰かの画面上にある。だから自分の画面に表示された操作指示は大声でメンバーに伝えて操作してもらう必要がある。
海外のゲーマーが実際にプレイしている様子
動画を見てもらうほうがたぶん雰囲気はわかりやすい。
動画内で全員がスマホを振ったり逆さまにしたりして「Safe」と表示されている。これは小惑星が接近したときの緊急回避指示で全員で端末を振ったりする必要がある。小惑星に衝突すると当然ダメージを受ける。
ダメージを受けたりクリアを重ねてステージが進むごとにUIが壊れていくギミックが仕込まれており、UI上のパネルのネジが外れて操作がめっちゃしにくくなったり、スライムが付着して文字が読めなくなったり操作パネルがボロボロになったりしてどんどん過酷になっていく。重力が変動して画面がめちゃくちゃにゆがんたりもしてとてもじゃないが平常心ではいられなくなる。
音量注意
動画の4:00~5:00あたりの彼らの様子はかなり過酷で、叫びまくっている。
そう、このゲームの醍醐味はこういった切羽詰まってくる場面で、めちゃくちゃになるUIと迫りくるタイマーからついついアドレナリンが出て大声で叫んでウワーッとなってしまうところにある。心理的には焦りが高まりなんとも苦しく難しいゲームなのだけど、それに反してなんとも白熱してしまってとても楽しい。
動画の6:55あたりではプレイヤーのUIがビョンビョンしてめちゃくちゃになっている様子を見ることができる。こんな状況にもかかわらず冷静にチームメンバーからの指示を受けて操作しつつメンバーに指示を送らなければならないのだ…。
日本語ローカライズ問題
正直なところ英語ができない日本人のほうが盛り上がるゲームだと思っている。というのもここまで貼った画像からも察せられるようにゲーム内言語は日本語を選択できるが翻訳がめちゃくちゃすぎる。もともと聞き慣れない宇宙船用語がわけのわからない翻訳をされているのだから難解すぎる(どう考えても宇宙船用語じゃないものもあるが…)。
シクロ運河・テクノ渦・双道具・バルブディスプなどの謎の単語が飛び交う…意味を考えてはいけない。
時間ラッチとか彩度クーラントもよく考えると全然意味がわからないし、ソニックディスクスティックに関しては円盤なのか棒なのかすらわからない
めちゃくちゃな日本語で指示をされ、めちゃくちゃな日本語のUIの操作を強制される。ステージを重ねるごとにUIはさらにめちゃくちゃになっていき、タイマーは迫ってくる…なにもかもがめちゃくちゃで過酷すぎて異常に疲れる。あまりにも異常な状況でわけがわからなくなるからか、なぜか異常におもしろい。
ソロプレイ
スマホとタブレット持っていれば、両方の端末で起動させて1人で2パネルを操作するという地獄みたいなプレイができる。異常に忙しい操作になるのでステージ(セクター)を追うごとに相当な無理ゲーになっていって破滅を迎える。宇宙船は大破する。
僕は今でも本当にまれにソロプレイやっていて、なんだかどうにもやる気が出ない日とか眠すぎるときとか二日酔いの日とかにやっている。無理やりアドレナリンを出せて便利。人間は追われるとそこそこエンジンがかかるということがわかる…。ただやりすぎるとドッと疲れるのでやりすぎないほうがよい。
英語学習情報
ちなみになんか今年あたりにEnglishラーニングを謳う『Spaceteam ESL』なるものが出ている。システムはまったく同じで、操作指示が宇宙船用語(?)じゃなくて英語ラーニングのための文言に変わったものっぽい。
DLして実際にやってはみたもののはたして本当にこれでラーニングになるのだろうかという感じではある。もしかすると毎日チームで意気込んでやってたら英語が身につくのかもしれない。
複数人で集まってワイワイとパーティーゲームやりたいときとか、会社のメンバーで仲や親睦を深めたりチーム力を高めたりとか、そういうときにやるとそこそこ盛り上がるかもしれない。アプリのDLが必要という部分がネックではある。Wi-FiがないとDLしたくないと思う。
ちなみになんで自分の端末にSpaceteamが入ってるのかまったく記憶がない。いつの頃からかずっと入っている。
Spaceteamに限らず僕のスマホには他にもよくわからない化石インディーゲームが入っているので、それらについてもまた書きたい(先日の32bitアプリ追放によりあっけなく起動できなくなったものも多いのだけど)。