母から貰ったラスクが家に転がっていて、開けたところ一気に食べてしまった。
ラスク、四角くてコロッとしててかわいいので質量感がわからない。どれくらい食べてもいいかとかどれくらい食べたら食べすぎなのかが隠蔽されていると思う。
結局のところラスクはパンなので、パンを食べたということにすればいいのだけど、それにしてもなぜかラスクを食べても満腹感はない。なぜなのか。
今日食べたラスクはチェダーチーズとくるみのラスクだったのでしょっぱいタイプのやつだったけど、一般なラスクは甘い砂糖まみれなやつだと思う。四角く裁断された食パンの4面すべてに油脂と砂糖がまぶされていると考えるとだんだん暴力的な食べ物に思えてくる。食パンをシュガートーストにしたときとは比べ物にならないのではないかという気がする。
でも実際はラスク単体をみるとそういう雰囲気は特に感じられないので不思議な食べ物だなぁと思う。四角くて1個あたりが小さいから油断してしまうのかもしれない??
そういえばうまい棒はチープなイメージだけど、あれを四角く裁断してうまいラスクとか言って置いておけばなんかそれほどチープじゃないように感じられるのではという気もする??
よくわからないけど小悪魔的な食べ物というか、美しい花には棘があるというか、なんかそういう面をラスクには感じる。
人間は形質によって印象をつい判断してしまうよなぁ、と思いながら1個また1個とポリポリ食べていたらなくなっていた。
してやられたと思った。
そういえば高級ラスクとしてはグーテ・デ・ロワがあるけど、あれはフランスパンタイプで四角くはないのだった。ラスクと言われると僕は四角いという印象があるけど世の中のひとはどっちなのだろう?
僕の中ではグーテ・デ・ロワはラスクであるという認識もあるけど"グーテ・デ・ロワ"という確立された個体という認識のほうが強い。ラスクの亜種みたいな印象がある。
そういえばグーテ・デ・ロワも食べても満腹感はない気がする。