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男の料理

男の料理と聞いてみなさんはどういうものを思い浮かべるのかという疑問がある。

以前に本屋行って料理本コーナーを眺めたところ、『男の料理』という分類があった。その本屋での男の料理というのは、『男性の料理研究家ないしは男性料理タレントの本』らしくて、そういうタイプの人間が著者になっている本ばかり並んでいた。確かに男性が作る料理本なので男の料理と言えている。だけど男の料理というとこれだけではなくて、このワードの響きからイメージできる料理の雰囲気はもっと多様な気がする。

  • 肉を固まりで調理する
  • 肉に異常な情熱を注いで調理する
  • 盛り付けを考慮していない
  • 調理工程が雑で簡略化されている
  • スタミナ、量、カロリーが感じられるメニュー
  • 手間暇あまりかけてなくてあまり繊細でない雰囲気がある

などなど。こういう作られる料理の趣向からみても多様に男の料理とも言えるものがある気がする。

とはいえ別の視点で考えると、別にジェンダー論とか差別的発言をしたいわけではなくてあくまで自分の観測範囲内での傾向のはなしではあるけど、プロの料理人は圧倒的に男性が多い気がする。メディアに出てくる肩書き付きの「〇〇で料理長を務める〜」的なガチのプロは男性のシェフが異常に比率を占めているし、街中でご飯食べたり飲みに行ったりしても圧倒的に厨房は男性の率が高い気がする。こういうことを考慮し始めると男の料理という括りはとてつもなく定義が曖昧であってないようなものような気がしてくる。

なにかにケチをつけたいとか、定義をハッキリさせろとか、そういうことが言いたいのではなくて、単純にここまで世間に浸透していることばなのに色々想起できるしよくわからなさがあって面白いなと思ったので書いた。

男の料理ということば自体がおそらくまだできて間もないものだし、人類史において男性が日常的に料理という領域に入っている日月もおそらく浅いので、これからどんどん男の料理像は変わっていくのだろうなという感覚はある。

オチはない。


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男の料理基本の「き」

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