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ラジオと生活

つけない日もあるけどここ最近は日中によくラジオつけている。モノラル音源で雑に流して聴いている。

written-1natsu.hatenablog.com

以前に書いたモノラルのはなし

地方の局番組を聴いていると「週末あそこでこんなイベントがあります」とか、「あそこの駐車場の駐車率は現在何%です」とかそういう情報がわかってくる。ローカルニュースは案外仕入れようと思っても仕入れにくい類いの情報なのでそのあたりはさすが地方局という感じがある。餅は餅屋、ローカルはローカル局

ラジオCMの主なラインナップはよくわからないダイエット食品とか美容用品とか宝石とか保険とか債務過払い金返還請求のCMで構成されている気がする。そういう世界もあるのだということがわかる。

ラジオショッピングの茶番はとにかくすごくて、こんな実物が見えない茶番トークを聞いて誰が買うんだろうと思うのだけど、毎日絶対やっている。毎日必ずやっているということは需要があるということで、つまり買う人がいるということである。ラジオから流れる「すご〜い!!」という音声を聴いて買い物してしまう層が一定数いるということがわかる。

リスナーとの生電話企画とかで主婦とかドライバーとか学生が生電話で出演したりする。「さっきやっと家事が終わったところでこれから幼稚園へお迎えです…スーパーも行って夕飯を作らないといけなくて…休む暇がなくて大変です!応援してください!!」とか「これから夜勤出勤です〜頑張ります」とか「受験勉強してました、夜からも塾で勉強です…」とか色んな人々の生活状況が流れてくる。各位様々な生活があることがわかる。

世間はクリスマスムードなので、先週くらいから一日中クリスマスソングがどの局でも流れているのでクリスマスソングを延々と聞かされている。山下達郎桑田佳祐槇原敬之あたりのクリスマスソングを聴かない日はない。

今日はクリスマスイブ前日らしくて、この3日間はクリスマス度がガン上がりするのかな、と思っていたらなぜかもうクリスマスは終わったかのように正月の話が各局ちらほら始まっている。クリスマス始まってもいないのに松前漬けのCMをやっていておいしい〜とか言っていた。「さらにかずのこもこんなに付けちゃいます!」「えっそんなに付けて頂いていいんですか〜うれしい〜〜」。ラジオは広告収入モデルだから構成云々言っていられないということがわかる。クリスマスソングが流れる。

番組間にたまにある数分程度のニュース枠が結構よくて、枠が短いから重要度が高いニュースだけをキュレーションして流してくれる。余分な大して重要度が高くないニュースはあまり流れないので厳選感があってよい。


ラジオは話半分程度に聴いていればそこそこの体験をくれるので便利。世間一般のさまざまなトピックスに片手間に接することができる。聴く行為に脳のリソースはそんなに割かなくていいので負担が限りなく少なくていい。

人々の声、雑多な情報、興味のない音楽が空間に勝手に流れてくるというのは、ある意味で異常でなんとなくおもしろい。空間に人の声が響いているというのはなんとなくさみしさを紛らわせてくれるし、ラジオの向こう側ではそういう世界もあって動いているのだということに手軽に接せられる。ラジオは決してメインストリームのメディアではないけれど、なんだかんだで必要なメディアだしとてもいい媒体だと思っている。


そういえば小学生の頃からラジオ聴いているけど、あの頃はコンポから窓際にアンテナを伸ばして聴いていた。東京FM系列だけ電波悪くてたまに入るみたいな世界だった。今週は入らないな、今週はノイズ乗ってるけどなんとか聴ける、みたいな感じだった。AMはもっと入らなくて、年に指で数えられる回数くらい奇跡的に聴ける日があるみたいな環境だった。

インターネットラジオの時代になって、そういえばノイズが乗るとか聴けない日があるという文化はすっかりなくなってしまった。